こんにちは!齊藤です。新年が明けて1ヵ月が経ちました。2020年が皆様にとって良い一年となりますように祈念しております!
また、当所と致しましても、単なる手続代行業者としてではなく、お客様のご要望を如何にして把握し如何にして叶えるか、お客様の抱える問題点を如何にして解決するか、そういったことを常々意識しながら、商標の専門家として難しい案件などもしっかりとサポートさせて頂けるよう、この一年間もより一層精進していく所存でおります。どうぞ宜しくお願い致します!
さて、当所は年明けから事務所名称を「齊藤国際商標事務所」へと変更し、所員一同、舌を噛みそうになりながらも新たな名称で電話応答を 頑張っております。暫くはお電話を頂いた際の応対がやや”たどたどしい”かもしれません。慣れるまでどうかご容赦下さいませ。
また、当所を立ち上げた2012年にはまだ生まれていなかった下の娘も、早いもので今春から小学一年生になりま す。真ん中の娘は中学一年生に、上の息子は高校一年生になるということで、我が家的に2020年は大切な節目の一年となります。”お父ちゃん”としてもしっかり頑張って参ります!
【事務所名(英文名称)について】
先月のメルマガでは日本語の名称変更理由などを述べましたが、実は英文名称もこっそり変更してお ります。元々、「SEI SAITO Trademark & Patent Firm」だったところ、今年からは「SEI SAITO Trade Mark Professionals」になりました。日本語の事務所名を直訳するなら、「SAITO International Trademark Office」と でもすべきところでしょうけれども、この英語表記を海外の人が見てもピンと来ない筈。なぜなら、「国際 (International)」という文字を事務所名に入れたのは、当所が海外案件を取り扱っていることを「日本のお客様」 に知ってもらいたかったからであって、「海外のお客様」に知ってもらいたいために入れたのではないからで す。また、細かいところですが、商標のことを英国式に「Trade Mark」と表現しています。ご承知の通り、日 本では米国式に「Trademark」と書くのがスタンダードなのですが、欧州やアジアの国々に足を運んでいると、 日本で馴染まれている米国英語よりも、意外と英国英語が広く用いられているように感じてきました。感覚的に、米国英語を用いているのが米国・日本・韓国・フィリピン・ラテンアメリカ、英国英語を用いているのが 英国その他ヨーロッパ・インドその他南アジア・シンガポールその他東南アジア・オセアニア・香港といった ところでしょうか。日本のことだけを考えるなら「Trademark」なのでしょうけど、当所はアジアにおける商標No1事務所になる!という目標がありますから、敢えて「Trade Mark」と表記しています。上記のような事情は海外向けに発信すべきであって、日本の皆様にお伝えしたところでどうなる?という話ではありますが…。今後とも「SEI SAITO Trade Mark Professionals」こと「齊藤国際商標事務所」をどうぞ宜しくお願い致します!
【高松オフィスとうどん】
先般、当所の高松オフィスで執務を行った際、洲崎弁理士から「うどんバカ一代、混んでいますけど美味し いですよ」と薦めてもらい、開店直後の朝6時を狙って行ってきました。うどんを食べるためだけに出張先で朝の5時から起きるのもどうかと思いますが、それだけの甲斐がある絶品うどんでした!
名物、釜バターうどん。バターと卵、黒胡椒、だし醤油というシンプルなものですが、和風カルボナーラのような絶妙な旨さがたまりません。朝6時だとさすがに空いていると思ったのに、地元の人や出張で来ていると思しきビジネスマン(僕みたいな人)など、朝っぱらから大勢の人がワシワシと好みのうどんを食していました。この辺りがラーメンやパスタとの違いでしょうか。僕は麺類が大好きで、自宅では朝からラーメンやパスタをよく食べたりもしますが、世の中のラーメン屋やパスタ屋さんで朝の6時からオープンしていて、かつ、満員になるような店って聞いたことがありません(海外旅行客に人気の「一蘭」梅田店や、僕の大好きな「もっこす」総本店など、”24時間営業”のお店を除く)。朝イチからみんなを虜にしてしまう絶品の「讃岐うどん」。この写真をみて食べたい!と思った方、ぜひ当所の高松オフィスへ遊びに来て下さいね。朝・昼・夕、様々な名店で美味しいうどんを腹いっぱい食べられます!(^ ^)
【香港・マカオ事情】
3連休(1/11〜13)を使って、大学の弁理士仲間と共に香港とマカオへ足を運んできました。ちょうど香港には僕の友人の増山弁護士(知財系・語学堪能・若手・イケメン!)が留学のため滞在していましたので、彼に会って最近の香港事情を直接聞いてきました。増山弁護士は、昨年4月に開催した当所主催の知財セミナーにて「知的財産権侵害と刑事事件手続」というテーマで講演して頂き、大変好評を博したことから、ご記憶に残っている方も多いかと思います。
田中弁理士、竹原弁理士、齊藤、増山弁護士
香港といえば民主化運動が気になるところ。過激なデモは沈静化したとはいえ、今でも街の所々が閉鎖されていたり、焼け焦げていたり、市民によるメッセージなどが残されていたりします。
攻撃対象となった地下鉄の駅上に書かれていたスローガン
There is no happiness without Freedom and no Freedom without BRAVERY
(自由なくして幸福なし、勇気なくして自由なし)
九龍の警察署近くの路上に書かれていたメッセージ
民主不死 自由永存
増山先生は香港を代表する香港中文大学において、香港人のみならず、大陸系中国人(本土から学びに来ている中国人)や諸外国からの留学生らと共に学んでいるだけあって、それぞれの立場を踏まえたニュートラルな視点で分かりやすく民主化運動を解説してくれました。そもそも、なぜ地下鉄がデモ隊の攻撃対象となっているのか、なぜ日本の吉野家が狙われてすき家が漁夫の利を得ているのか、なぜHSBC のシンボルが焼かれたのか、香港の独立可能性や進みたい方向性はどこなのか…等々、なかなか日本にいると伝わってこない細かなニュアンスを聞くことができ、大変有意義な訪問となりました。
今回は中環にある終審法院(香港最高裁)にも足を運んでみました。香港は返還後50 年にあたる2047 年まで一国二制度が維持されることになっていますので、香港特別行政区基本法に基づき、未だに中国とは異なる英米法(コモン・ロー)体系の法制度を残しています。また、香港で生じた法係争案件が北京の最高人民法院へ行くことはなく、ここ、香港の終審法院が最終かつ最高の司法機関となります。これは商標法も同じで、中国で商標登録を行っても、その効力は香港(後に出てくるマカオも同様)にまで及びません。香港やマカオは国際登録(マドプロ)が使えませんから、これらの地域で商標の保護を得たい場合は、香港とマカオにそれぞれ独自の出願手続きを行う必要がありますからご注意下さい。
終審法院(香港最高裁)
今の香港(と、その影響をモロに受けるマカオ)は、デモなどの影響から海外の観光客が減っているため、有名な景勝地やレストランがとても空いていて、普段よりも快適に観光を楽しむことができます。増山先生の素晴らしいガイドっぷりと現在の状況のおかげで、香港グルメを満喫することができました!
こちらは香港の伝統的なワゴン式飲茶を堪能できる金鐘の「名都酒樓」。名店「聘珍樓」の系列店です。ワゴンごとの歩合制らしく、席に着いた途端、ワゴンを持ったお姉さん達からの「飲茶の押し売りラッシュ」が始まります(笑) 笑顔で怒涛の攻撃を交わしつつシュウマイやらチマキなどを頬張ると…うん、どれもめっちゃ美味い!
次に訪れたのは、佐敦にあるミシュラン・スイーツ店「佳佳甜品」。まっ黒な濃厚ごま糊スイーツが有名です。
普段は長蛇の列ができるこちらのお店も、観光客減少の影響からか待たずにスッと入れました。優しい甘さ!
そして、今回の香港の旅で一番美味しかったかもしれない、中環にある「九記牛腩」の「牛すじ汁なしカレー麺」!こちらへは 15 時頃という空いている時間帯を狙って訪問したものの、結構な列ができていました。さすが人気店だけあって、幸福感に包まれる旨さでした。ボリュームもすごく、大食漢の僕でも苦しかった程です。
そして、お次はお隣のマカオへ。2018 年に開通したばかりの世界一の海上橋「港珠澳大橋」を使いたかったのですが、残念ながら時間の関係上、いつもの海上ターボジェットフェリーを使ってマカオ入りしました。「港珠澳大橋」は香港国際空港の近くからマカオへ架かっているため、香港空港から離れた香港島からマカオへ行くにはちょっと遠回りになってしまいます。
前々から不思議だったのが、なぜマカオでは香港のような民主化運動が盛り上がっていないか、という点でした。香港もマカオも、共に英国とポルトガルから中国へ返還され、かつ、一国二制度を維持しているという点で共通しているのですが、マカオでは過激なデモが起こっているというニュースを聞いたことがありません。
この点をマカオの人に聞いてみたところ、「英国人とポルトガル人の気質の違いが大きいのでは?」ということでした。ステレオタイプな書き方になってしまいますが、英国の流れを汲む香港人は権力に抗うことを厭わず、反骨精神があり、プライドが高い傾向が観られる一方で、ポルトガルの流れを汲むマカオ人は細かいことを気にしないおおらかなラテン気質が受け継がれており、「大陸の人が沢山来てくれてカジノや観光でお金を沢山落としてくれているし、現状に対する不満は特にないからデモには興味はないよ」ということらしいです。
実際にはそんな単純な話ではないでしょうし、もっと様々な事情が絡み合っての結果だとは思いますが、そう言われてみると確かに…と、ついつい納得してしまいます。
久しぶりに訪れたマカオの様子は激変していました。ほんの 10 年の間に、マカオ国際空港のあるタイパ島がどんどん埋め立てられ、その上に超バブリーで豪華絢爛な IR 群が建てられ(正直、中国式に金ピカすぎてちょっと下品です…)、高級ブランド品で身を固めた中国観光客が高級カジノで豪遊するという、一大リゾート地になっていました。いやもう、隔世の感がすごかったです。マカオのカジノはラスベガスを抜いて世界一の規模になっているそうですが、実際の光景を目の当たりにして、さもありなんと納得した次第です。僕なんてカジノでトータル 5,000 円程を遊ぶのが精一杯でしたが(貧乏くさくてすみません!)、お隣でルーレットを楽しんでいた中国の青年は 1 枚 1,000HKD(1.4 万円)のチップを湯水の如く使って遊んでいましたから、どんだけ軍資金を持ってるの ?! といった感じでした。これが VIP(大王製紙の前会長さんなど)になると、更に1〜2個ほど掛け金のゼロが増えるのでしょうね。あなおそろしや…。
また、マカオはとにかくクリーンで綺麗!その理由も聞いてみたところ、中国観光客が大挙して訪れるようになってから大量にポイ捨てされるゴミや街の汚れなどがすぐに問題化したものの、街中にゴミ箱を設置し、清掃員の人数も大幅に増やし、徹底的に掃除しまくった結果、清潔に保つことができているとのこと。今のところ、カジノでお金を落としてもらう→街が汚れる→儲けたお金で清掃する→綺麗で豪華な街だからもっと観光客が来る→儲ける→汚れる→清掃する→客増える…という良いループに繋がっているようです。
では、少しだけ、バブリーなマカオの IR の様子をご紹介。パリをテーマにしたホテル「パリジャン・マカオ」の前には、エッフェル塔がそびえ立っています。
高級ホテル「ウィン・パレス」はホテルの前に巨大な人工の湖があるので、そのままではホテルに入れません。
どうするかというと…無料のゴンドラに乗って、空から噴水ショーを眺めつつパレスに入城します(笑) 誰がこんな贅沢を思いつくんでしょうね。
絢爛豪華なコタイ地区の IR 群とはうってかわって、旧市街の世界遺産群は昔のままに残っておりました。
いや、正確には、「世界遺産に中国っぽい味付けがされて残っていた」というべきでしょうか。百聞は一見にしかず、こちらを御覧ください↓
マカオの代名詞、セナド広場です(Wikipedia パブリック・ドメイン画像)。とても綺麗ですよね!噴水も控えめで素敵です。一方、中国の方々は地味なものより派手なもの、白色よりも赤色と金色を好みますので、旧正月を控えた今はこんな風に飾り付けられています。どーーん!
いや、さすがに突っ込みましたよ?肝心の噴水を隠してどうするん!!!って。でもまぁ、お祭り好き&派手好きな中国の方々にとっては、これがいいのでしょうね。日本の「侘び寂び」とは対極に位置する美意識です。
マカオには 30 箇所にも及ぶ世界遺産が密集していて、まさに世界遺産銀座。大陸から来た観光客の多くはセナド広場や聖ポール天主堂跡、聖ドミニコ教会といった派手でメジャーな世界遺産(もちろんこれらも観てまわりましたが)に殺到しており、これら以外のマイナーな世界遺産はゆったりと見て回ることができました。
こちらは世界遺産の一つ、盧家大屋。貸し切り状態です(笑)
お次は「恋愛通り」と呼ばれるフォトジェニックなスポット。奥には聖ポール天主堂跡もみえます。とても素敵な小路ですが、出会った観光客はみな日本人…中国の方々は全く興味がないようで誰もいませんでした。好みの違いって面白いですね!
マカオといえばエッグタルト。最近ではポークチョップバーガーも有名らしく、そちらも食べて、B 級グルメ通りでは名物の牛モツカレーおでんを食べ、もちろんポルトガル料理も食べ、カジノではアメリカンな巨大バーガーも食べ、中国らしい火鍋も食べ、ひたすら食べ続けたマカオの旅でした。
名店「瑪嘉烈蛋撻店」のエッグタルト。うっまー!
B 級グルメ通りの「カレーおでん」。牛モツが強烈!
海鮮料理とワインが超美味しい!ポルトガル料理
中国といえば火鍋。激辛だけどうまうま!
ああ、体が重い…明日からダイエット頑張ります!