こんにちは、事務のキャシーです。
以前 facebook にも投稿したことがありますが、わたくし、就職活動中に担当面接官とお手洗いで出くわしたことがあります。それも、男子トイレで。
[ 以下当所 facebook 8 月 8 日付投稿より引用 ]
あたしはとある在阪メーカーさんの
面接を受けに行ったの。
募集職種は秘書。
(たぶん)大きなミスもなく
面接を終えたあたしは、
次の面接に向けてメイクを直そうと
お手洗いへ向かったわ。
洗面台にメイク道具のポーチを出して
ファンデ塗って、眉を描いて、
唇も塗り直して‥と
黙々と作業していたら、
ちょっと驚いた表情の中年男性と
鏡越しに目が合ったの。
あたしはフリーズしたわ。
もう一度言うわね。
「男性」と目が合ったの。
お手洗いの鏡越しに。
しかも、どこかで会ったことがある人……
―ちょっと待って、
さっきの面接官のおじさまじゃん!
Oh my god!
いろいろテンパったあたしは
「ここ、男子トイレだよ」と
優しく教えてくれた面接官さんに
気の利いた返事もできず、
あたふたとメイク道具をカバンに突っ込んで
逃げるようにお手洗いを飛び出したわ。
そのメーカーさんとは
ご縁がなかったのは言うまでもないわ。
要らないわよねー、
男子トイレで化粧を直す秘書。
そこが男性用だと気づかないまませっせとメイク直しに励むわたくしに、穏やかに声をかけてくれた面接官のおじさま。あの時はお礼も何も言えず、脱兎のごとく逃げ出してしまって本当に申し訳ございませんでした。この場を借りてお詫びとお礼を申し上げます。
これだけでも充分まぬけな話なのですが、わたくしの就活トイレ話のワーストワンは、実はこれではございません。投稿後、更に酷いエピソードを思い出しましたので、よろしければ聞いて下さい。
上記の「男子トイレで担当面接官に遭遇事件」から 1 ヶ月くらい後のことだったでしょうか。
もはや何の企業さんだったのかも記憶にありませんが(あまりにもイヤで、心の中のゴミバケツにダンクシュートした案件ですのでね)、わたくし、小綺麗なビルの一室にて、面接官さんお二人(男性)との質疑応答に臨んでおりました。
「よく気はつくほうですか?」なんて質問に、元気よく「はい!」(注・実際のわたくしはぼんやりしておりまして、お世辞にも気が回るタイプとは言い難いのですが、就活の場なので大目に見て下さい)なんて答え、いかにも面接という会話をひと通りこなしました。そして、「失礼致します」と会釈し退室しようとしましたところ、ひとりの面接官さんが私の背後を指差して、怪訝な顔でこう言ったのです。
「……後ろ、なんか付いてるよ?」
何を指摘されたのかよく解らないまま、わたくしは自分の背中の方へ目をやりました。
そして、絶句しました。
わたくしの腰の後ろ、タイトスカートのウエストとスーツのジャケットの隙間からは、白くて細長いヒラヒラが飛び出していました。それは、どこからどう見ても、トイレットペーパーなのでありました。
何ということでしょう。
しっぽみたいでキュート……って、そんな訳ないだろう !!
面接官さんもちょっと困ったような顔で笑っていました。
顔から火が出ました。頭は真っ白になりました。
わたくし、用を足した後、トイレットペーパーをストッキングやスカートで挟み込んだままお手洗いを出てしまったようなのです。よりにもよって、面接の前に。
今まで一度も、そんなことはなかったはずなのに!たぶん !!
そこから後の記憶は定かではありません。
大慌てで部屋を飛び出し、トイレで後始末をしたように思います。はっきり覚えていないので何とも言えませんが、駆け込んだお手洗いがせめて、女子用であったことを祈るばかりです。
今更祈ってもどうしようもないけどな。
え?面接の結果?聞く?
落ちたに決まってるじゃんそんなの。
何が「気はつくほうですか?」「はい!」じゃ !!
その後、同様の事件は起きていないのですが(たぶん)、単に自分が気付いていないだけで、既に何回もやらかしているのではないかと思うと背筋が寒くなります。
きっと何年たっても、この先、これ以上注意力が上がることはないでしょう。老化に伴ってヤバくなっていく一方です。終の住処のどこかの老人施設で「ペーパー」という通り名を頂戴する、そんな未来予想図が思った通りにかなえられていくのは、なるべく避けたいところです。
お手洗いにまつわるもろもろの自律および自立は、人間の尊厳を守る最後の砦であります。認知機能が怪しくなったり、寝たきりになってしまったらもう仕方ありませんが、正気(なのか?)の間はなんとか尊厳を保っておきたいものです。切実に!
わたくしがトレペの尻尾を付けて歩いているのを見かけましたら、そこがどこであろうと遠慮なく、「トイレットペーパーついてんで !!」と教えて頂けませんでしょうか。
伏してお願い申し上げます。
ブレーキランプ 7 回点滅、「ト・レ・ペ・ツ・イ・テ・ル」のサインでも結構ですので。
(だめだ、頭の中で吉田美和が熱唱している……)